いろんな条件を試してみたかったらこうなった

パンツの構造ロジックと体型・姿勢の関係性を解き明かしたくて

 

パンツを作る上で、体型や姿勢に合わせるためのロジックをもっと深く理解したいと思いました。
しかし、そこには大きな壁が立ちはだかっていたのです。


自分の体型だけでは限界がある

最初は自分の体型を使って検証しようと考えました。でも、すぐに問題が見えてきました。

  • 自分で自分の体に合わせるのは難しい
    体型にフィットさせようとしても、自分自身をモデルにして調整するのは大変困難です。仮にできたとしても、それは「私の体型」にしか当てはまらない答えになってしまいます。

  • 多様な姿勢や体型を考慮する必要がある
    パンツの構造を検証するには、もっと多様な体型や姿勢をベースに考える必要があります。しかし、他の人に協力をお願いするにもハードルが高い。
    時間を合わせたり、試着を繰り返したり……。パンツの場合、特に股下部分を少し直すだけでも、履き直しの手間がかかり、すごく効率が悪くなってしまうのです。


「いつでも、どこでも、何度でも」検証できるボディを作る

 

では、どうすればいいのか?
悩んだ末にたどり着いたのが、姿勢別のボディを自分で作るというアイデアでした。

  • 自分の検証欲を叶えるボディ
    私が知りたい、解き明かしたいことを、いつでも何度でも試せるようにするために、各姿勢別のボディを作成することにしました。もちろん、これも自分で手作りです。

  • 3種の姿勢別ボディで検証を進める
    このボディを使えば、様々な体型や姿勢を想定してパンツの構造を検証できます。どんな姿勢がパンツにどのような影響を与えるのか、理想のシルエットを引き出すにはどうすればいいのか……。時間や場所にとらわれず、じっくりと研究を進めることができました。


リフレクションパンツの「フォルム」が生まれるまで

 

こうして、姿勢や体型ごとの検証を繰り返した結果、誕生したのがリフレクションパンツです。
さらに、このパンツをお客様に体験していただく際、最初に履いていただく「フォルム」も、この研究から生まれました。

「フォルム」に込められた考え方については、次回詳しくお話しさせていただきますね。どうぞお楽しみに!